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セブン&アイホールディングスへの買収提案をめぐり、カナダの会社とのやり取りが活発になってきた。買収提案をしているのはカナダのコンビニ大手アリマンタシォンクシュタール。買収額はおよそ390億ドル(5兆5000億円余)の提案だが、セブン側は6日、提案を受け入れられないとする書簡を送った。書簡の中で理由をいくつか挙げている。「当社の価値を著しく過小評価している」「米国の競争法当局との関係で直面する課題を適切に考慮していない」。これに対しクシュタール側が8日に声明を出し、回答した。「セブン側が拒否したことは遺憾だ」「(セブンの価値を過小評価しているという主張に対し)現金で買収する十分な余力があり、資金調達は制約とならない」とし、買収価格を引き上げる余力があることを示唆。「(米国の競争法の関係について)必要であれば事業の分離も検討する」としている。そしてきのう新たな動きがあり、セブン側が声明を発表した。「当社の価値を十分に認識し、規制上の懸念を払拭する提案を提示した場合は、引き続き真摯な協議に応じる用意がある」。クシュタール社は今後も友好的な協議をしたいとしているが、この先どう出てくるのか注目。