NEWS23 eyes23
タイ・バンコクで行われた就活イベント。多くの外資企業がブースを出展していたが、大人ん求職者から「厳しいスタイルで真面目すぎるイメージがある」などとの声が。親日国のタイに進出している日系企業は約6000社。去年、日系から就職人気ランキングに入ったのは3社のみ。上位を占めしたのはタイ企業。大企業の部長職の平均年収は日本よりタイの方が上回り、日系企業の競争力は低下しているとされている。求人倍率が400倍にのぼるというタイの美容関連企業。人気の理由は給与面だけでなく20代でも管理職に昇進できるキャリアアップ制度。他にも食堂・カフェが無料で利用できたり、息抜きできる施設などが充実しているなどユニークな福利厚生も好評。転職思考が強いとされる若い世代にとって年功序列・厳しい規律の日本独特の企業文化は敬遠されてしまう。一方の日系企業は人事担当者の多くは採用・育成に苦戦していた。中には人事性の見直しをする企業もある。日系の工場では2016年以降、大人従業員を現場責任者に据えたり給与アップなどモチベーションを高める工夫をしてきた。大人にとって居心地の良い職場にすることで離職する人がほぼいなくなった。今後も経済の成長が見込まれる東南アジア。日系企業が存在感を維持していくための変化・模索が続く。