ブレイクスルー (ブレイクスルー)
番組ではNTTグループが開発する“光半導体”など、最先端の技術を取材してきた。基盤に人工ダイヤを使った極限状態でも稼働する「ダイヤモンド半導体」の実用化に挑む、大熊ダイヤモンドデバイス・星川尚久CEO。ダイヤモンド半導体は500℃の熱や強い放射線にも耐えられるため、原発廃炉作業の現場や次世代通信の基地局、宇宙開発の現場などでの活用が期待されている。放送から8カ月、開発は大きく動き始めていた。半導体の基板となる人工ダイヤモンドは12mmサイスまで製造できるようになり、実用化へ大きく前進した。6月には初めてとなる製造工場が完成予定で、2年以内の量産化を目指している。年内には数十億円規模の資金調達を計画していて、新たな半導体で産業革命を起こそうとしている。
量子技術で注目したのは、日本から世界を変える「光量子コンピューター」。スーパーコンピューターの演算速度を遥かに凌ぐ量子コンピューターは、医療・金融・物流・AIなどあらゆる分野で革命を起こすと言われているが、装置の冷却に膨大な電力が必要となる。一方の光量子コンピューターは常温でも稼働し熱も発しないため、省エネも実現する。開発するオプトQCの高瀬寛CEOは、「今のコンピューターには無駄や効率が良くない部分がたくさん残っている。そういうものを全部解決に向かわせるのが、新しい情報処理システム、光量子コンピューター」などと語った。放送から1年、いよいよ世界初となる商用機の完成が迫っていた。放送後に政府から70億円の支援を受け開発を加速させ、商用機は今月中に完成し夏にも運用を開始する。
