バス会社が観光農園 地域の足を守る一手に

2024年5月7日放送 6:45 - 6:49 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 (特集)

新型コロナや人口減少の影響で、全国各地の路線バスは利用者が減少し、厳しい局面に立たされている。北海道の十勝地方に本社を置くバス会社は、経営を支える新たな収入源を求め、新事業に乗り出した。十勝地方でバスを運行する会社が観光農園をオープン。育てているのはシイタケで、収穫体験も楽しめる。バス会社が所有する遊休地を活用して作られた。バス会社の社長・中木基博さんは、今回の新事業になみなみならぬ思いを込めている。新型コロナや人口減少で全国的に厳しい経営を強いられているバス業界。十勝地方で21路線を運行するこの会社でも状況は同じ。5類移行後の今も、観光需要の回復で貸し切りバスの売り上げは改善した一方で、路線バスは感染拡大前の水準には戻っていない。こうした中、会社が思いついたのが、観光による相乗効果だった。バス会社みずから目的地を作ることで、移動手段に路線バスを使ってもらおうと考えた。そこで観光の呼び物として白羽の矢を立てたのが、新得町特産のシイタケ。農家の高齢化などで生産量が減少する中、地域産業の支援につなげることがねらい。地域住民にとってなくてはならない路線バス。それを知恵と工夫でなんとか維持したい。農園にそんな思いを込めたバス会社の取り組みは、まだ始まったばかり。北海道では帯広市の十勝バスも、車内に食品や生活雑貨の販売スペースを備えたバスを運行させるなど、新たな収入源の模索が続いている。新事業の開拓に向けた各社の企画力が問われている。


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