サタデーウオッチ9 (ニュース)
中世の建築技法を使って再建されたノートルダム大聖堂。大聖堂のシンボル、高さ96mの尖塔も戻ってきた。ノートルダム大聖堂は5年前、大規模な火災に遭い大きな被害を受けた。尖塔にも燃え広がった炎。天井が焼け落ち内部は、がれきの山になった。あの日から5年あまり、当初は新型コロナの影響もあって修復には10年以上かかるとも言われていた。ノートルダム大聖堂が来月再開されるのを前に、東京都江東区の日本科学未来館では、その修復の様子を最新技術を使って紹介する特別展示会が開かれている。専用のタブレットを使って修復作業を見ることができる。なぜ、大聖堂は5年余りという短時間で再建できたのか。再建を支えたのは日本をはじめ世界各国からの寄付金。日本円でおよそ1400億円という豊富な資金が集まった。もう一つ、鍵となったのはデジタル技術の活用。実は火災前の大聖堂の3Dスキャンのデータが残されていて、これが復元を大きく前進させる助けとなった。