ボタニカルを愛でたい (ボタニカルを愛でたい)
いとうせいこうが路上園芸鑑賞家・村田あやこさんと一緒に「ホテル椿山荘東京」を訪れ、“日本庭園”を愛でた。庭園は明治時代に総理大臣も務めた山縣有朋が礎を築いたという。いとうは大学卒業後に近くにある講談社に入社して雑誌の編集を担当していた。三重塔を見たいとうは「CGにしか見えない」と語った。雲海を作り出すイベントが毎日開催されている。40年以上に渡って庭を守り続ける庭師・岡安晃さんに案内してもらった。草が生えると写真写りが悪くなるので、綺麗な滝が流れるよう管理をする。庭を進んで行くと鳥の巣箱のようなものがあった。水面に映像を投影するプロジェクターが入っている。クリスマス期間に「水上のクリスマスツリー」が開催された。大きな松は山縣有朋が庭を造ったときからあるという。「椿山荘」の名の通り、植えられている椿は100種類を超える。この周辺は南北朝時代(1336-1392年)から椿が自生する景勝地で「つばきやま」と呼ばれていた。三重塔「圓通閣」は広島県の篁村山竹林寺に創建された三重塔を1925(大正14)年に移築した。いとうが「家にあったら」と羨ましがった苔は専門家と相談しながら管理している。