情報7daysニュースキャスター 7DAYS REPORTS
国内シェア2位のホンダと3位の日産自動車が経営統合に向けた協議に入ることが分かった。なぜ今、経営統合なのか。自動車評論家の国沢光宏氏は最大の理由を「日産の業績が落ちているので株価が下がり買収される可能性が出てくる」話す。日産の買収に動いているのは台湾の鴻海精密工業で電気自動車分野への進出を加速する狙いがあるとみられる。日産とホンダとの経営統合が実現すれば世界第3位の自動車グループとなり買収を阻止することができる。しかし、この経営統合について国沢光宏氏は「ホンダにはデメリットしかないというのがみんなの判断」とコメント。日産は、今年上半期の決算で最終利益が9割以上減少。全世界で9000人のリストラを発表する一方、ホンダはハイブリッド車が好調で米国市場の販売台数が5.3%増えた他、今年4月から6月までのグループ決算で営業利益が4800億円超えと過去最高を更新。そのため、経営統合のニュースが流れた水曜、日産の株価は大きく値上がり前日から20%あまり高い417円で取引を終了。一方、ホンダの株価は前日より39円値下がり。それでも経営統合の協議に入るのはなぜか。国沢光宏氏は「今回も日本政府が動きホンダにお願いしたというのは一番正しい案だと思う」とコメント。