モーサテ (ニュース)
ベアリング大手のミネベアミツミ。取材に応じたのは貝沼由久会長兼CEO。2009年に社長に就任して以降、ミツミ電機との経営統合など29件の買収を実行して、事業領域を半導体・自動車部品などに広げて売上高を6.6倍に拡大させた。今回TOBを実施する芝浦電子について、強みは温度変化を読み取るセンサーだという。ミネベアミツミが手掛けるアナログ半導体と組み合わせるなど、シナジーを拡大できると期待している。今回、ミネベアミツミは芝浦電子の株式を1株あたり4500円で取得。買収総額は最大で675億円の見込みだという。今後も海外企業が日本企業に同意なきTOBを仕掛けた場合は、ホワイトナイトとして名乗り出る可能性を示した。長江さんによると、ミネベアミツミは対策を準備していた。アドバンテッジパートナーズの参画だという。いま株式市場では2つの同意なきTOBが予定されている。その1つがヤゲオによる芝浦電子へのTOB、もう1つはニデックによる牧野フライスへのTOBだと伝えられた。ニデックとヤゲオは長期で企業規模の大幅な拡大を目指しているのだそう。貝沼氏は「同意なきTOBはやる考えはない」と明言している。