NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
アメリカのトランプ大統領と中国の習近平国家主席は5日、電話会談し追加関税の引き下げなどの合意に基づき近く双方の代表が会合を開くことで一致した。中国外務省は昨夜、何立峰副首相は8日~13日にロンドンへ訪問し、アメリカとの貿易協議に出席すると発表した。トランプ大統領は協議は9日に行われると明らかにしていて、アメリカ側からはベッセント財務長官、ラトニック商務長官、USTRのグリア代表が協議に参加する。アメリカは中国が合意のあとのレアアースなどの輸出を遅らせていると主張している。中国商務省は昨夜、適法な申請は認可しているとしたうえで、各国との対話と意思疎通をさらに強化し貿易の円滑化を促進すると発表した。今回の協議でもレアアースの輸出規制が議論される見通しで中国がどこまで規制を緩めるかが焦点となるほか、アメリカ側が求める貿易赤字の削減など進展がみられるかが注目。一方、中国商務省はきのう、EU企業向けレアアースの輸出をめぐり、条件を満たす申請の承認手続きを迅速化すると発表した。ヨーロッパの自動車業界で工場の稼働停止など影響が広がりEUは中国に改善を求めていた。