密着!中村屋ファミリー (密着!中村屋ファミリー)
7月30日、歌舞伎座。七之助は人間国宝・坂東玉三郎に女方の稽古をつけてもらっていた。玉三郎は七之助の父・中村勘三郎の盟友。幾度となく共演し2人の舞台は圧倒的な人気を誇った。玉三郎が指導しているのは神話を元にした作品「日本振袖始」。これまでも玉三郎に女方の指導を仰いでいた七之助は2024年、代名詞の鷺娘を熱演。歌舞伎座に詰めかけた満員の観客を魅了した。20年前は男役を演じていた七之助だったが、玉三郎の指導を受けてからは女方の奥深さを知り、20代で役者人生を懸ける決意をした。その後次々と女方として大役を演じてきた七之助は35歳の時、格式の高さと女方が持つ気品が同時に求められる助六の揚巻を玉三郎から継承。揚巻は美貌と教養を兼ね備えた最高峰の花魁。演じることが叶うのはごく限られた俳優のみ。七之助の兄・勘九郎は「中村屋から揚巻が出たっていうのはこれは一番うちの父親が喜んでいると思います」と語り、父の写真を持って舞台袖まで行き揚巻を演じる七之助の姿を見せたと明かした。
