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参議院選挙について各政党の獲得議席がどうなるかの分析を見ると、自民党は苦戦する選挙区が増えていて、30議席台なかばにとどまる見通し。公明党も10議席以上獲得できるかギリギリの攻防が続いている。立憲民主党は勢いを維持しており30議席台をうかがっている。同じく勢いが衰えていないのが国民民主党と参政党。国民民主党は目標とする16議席を上回る可能性があり、参政党は2桁議席を上回る勢い。与党は目標としている参議院全体の過半数を維持できるのか。そもそも与党は今回の選挙の対象ではない非改選議席が75議席ある。過半数となる125議席をとるためには50議席を獲得する必要がある。ただ自民・公明の情勢を見ると、与党で50議席を確保し過半数を維持するのは厳しい情勢になったことが分かった。平本さんは自民党の2つの想定外については「自民党は序盤の情勢分析より終盤にかけて状況が悪化している。石破総理は連日応援演説に入っているが、周辺に対し『とんでもない逆風が吹いている』ともらしている。1つ目の想定外は“自民党員の支持離れ”。2つ目は能登半島地震を巡る“失言”。」、参政党の異常な追い風については「当事者の参政党幹部の1人は異常な追い風だととまどいも見せている。要因についてある自民党幹部は『反自民の表がほとんど参政党に流れている印象』、別の自民党ベテラン議員は『既成政党の嫌悪感の受け皿になっているのでは』と分析している。ただ今回の調査は一定の回答者が投票先を明らかにしていないので情勢は変わる可能性はある。参政党をめぐっては多くの与野党の議員が『この勢いは投開票日まで増し続けるのではないか』という見方をしめしている。ただ一方で不確定要素もある。参政党の公認候補者がロシアメディアに出演したが、出演について党職員が党本部に無断で許可をしたとして参政党の神谷代表が職員を処分する意向を示す事態が起きた。このインタビューをめぐってはSNSで『プロパガンダに利用された?』といった指摘も出ている。参政党の幹部も経験が浅い候補者も多く、党のガバナンスの問題が課題と嘆くなど、新しい政党ならではの問題も抱えている。」などと伝えた。また、「2つの数字」については「1つ目はマーケットの数字。今回の選挙選はマーケットがどうみているか。1つの指標は長期金利の上昇。15日の東京債券市場では10年物国債の利回りが16年9ヶ月ぶりの高水準となっている。市場関係者は『財政悪化への懸念が要因では』、別の関係者は『金融市場で日本への信用度が下がるのが心配』と警鐘を鳴らしている。もう1つの数字は投票に関わる数字。現時点で期日前投票率が上がっている。今回、投開票日は異例の3連休の中日だが、今月13日時点で期日前投票率が前回比2.07ポイント上昇した。今回政権選択の意味合いもあると言われる参議院選挙で有権者の関心の高さがうかがえる数字と言えそうだ。」などと述べた。