国際報道 SPOT LIGHT INTERNATIONAL
今年5月中国当局の指示を受け秘密活動に関与したと主張する人物が現れ波紋を広げている。関わった活動の中には日本にいた中国人を中国に拉致しようとした計画もあったという。米国に住む風刺漫画家の王立銘さんは生まれは中国だが米国政府系のラジオ局で働き中国の社会や政府を風刺する漫画を発表。しかしその多くは中国では公表できないという。インターネット上で漫画を公表していたが10年前に日本に移住。定職はなく貯金を切り崩して生活していた頃1通のメールが届いた。その人物はカンボジアのヤンと名乗り仕事を依頼してきた。やり取りは続きその後“月4000ドルでクリエイティブコンサルタントにならないか”と打診された。しかし条件があった。日本からカンボジアに行き面接を受ける必要があった。王さんは悩んだ挙句断ったという。その3年後王さんは日本から米国に移住、カンボジアからのオファーのことは忘れていた。しかし今年5月あるニュースで衝撃を受けた。『中国の元スパイがオーストラリアと国外の反体制派を標的とした作戦を告白した』という。エリックと名乗るこの人物、中国での反政府的な活動が見つかり拘束されないかわりにスパイ活動を求められたと語った。さらに中国公安省の元で活動、ヤンと名乗り当時日本にいた王さんをカンボジアに呼び出し中国に拉致しようとしたと主張。こうした活動に嫌気がさしオーストラリアに亡命したという。