NHKニュース おはよう日本 特集
冒頭で紹介した中国残留邦人の女性も「デイサービスせいきょうやまもも」を利用して笑顔を見せるようになったという。厚生労働省は、全国に7か所ある中国帰国者支援交流センターから、中国語が話せるボランティアを介護施設に派遣し困りごとなどの相談に応じる事業を行っている。さらに、中国語の対応が可能な介護事業所の一覧も現在は500件以上と当初の5倍に増加した。ただ、掲載されているのは36都道府県だけで、地域差があるのは課題だとしている。外国人高齢者と介護の橋渡しプロジェクト代表・木下貴雄さんは「残留邦人にとって介護保険制度を理解することが難しい」と指摘。その上で「すべての残留邦人が、尊厳のある老後生活を送れるよう、国や行政が制度の周知や啓発を行うことも必要」と話していた。