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中国海警局によると、主に東シナ海で航行が確認されてきた「海警2303」と「海警2305」の2隻が、北極海を初めて航行した。北極海航路は、ウクライナ侵攻でロシアに対する欧米の制裁が続く中、ロシアの資源を中国に輸送するルートとして注目されていて、中国としても領有権争いがある南シナ海を通る輸送ルートへの依存を減らすためにも、開発を続けている。2隻は先月東部の浙江省舟山の港を出発し、オホーツク海やベーリング海を経由して北極海に入り、きのう35日間の航行を終えて中国に帰港した。北極海ではロシアと合同パトロールなどの訓練を行ったということで、中国海警局は「両国の包括的な戦略パートナーシップの発展に重要な意義がある」としている。北極海は石油や天然ガスといった資源も豊富で、米国のバイデン政権も戦略的な重要性を指摘しており、共に米国と対立する中ロは、今後北極海でも協力を一段と深めていくと見られる。