中国 指導体制に変化の兆しか 習氏 側近幹部の処分相次ぐ/党指導部で異例の入れ替え人事/習氏 BRICS欠席で憶測/粛清されている福建閥の軍高官/“習氏側近”“胡錦涛側近”役職交換?異例の人事の背景は/“トランプ関税“危機感持つ勢力も/揺らぐ?習主席の国家体制/権力集中に歯止め?共産党指導部が新機関設立を審議/機関紙の人民日報 李克強前首相を称賛する論文掲載/調整機関の権限を抑制する動き 習氏 反対できない状況か/胡錦涛氏などに連なる人脈が復権?/体制の移行はすんなり進むか

2025年7月10日放送 12:19 - 12:39 テレビ朝日
大下容子ワイド!スクランブル NEWSドリル

中国の政治に詳しい東京大学大学院教授の阿古さんが登場。習近平国家主席の一強体制に揺らぎが出てきたのか。習氏の側近幹部が相次ぎ粛清。権力集中に歯止めかける動きも。任期途中での「早期退陣説」も。長老らとの会議が焦点か。新華社通信によると、全人代常務委員会の中央軍事委員会の苗華委員を解任。習近平と同じ時期に福建省に勤務していた福建閥とされる。習近平政権で出世を重ね、代理人として軍の人事を牛耳った。時事通信によると福建閥などの軍幹部が粛清されているという。中央軍事委員会ナンバー3の何衛東副主席が3月以降、動静が途絶え失脚説が流れている。先月には中国回文の李漢軍参謀長が、全人代代表の資格を剥奪された。シンクタンク「シノプシス」のバートン氏は、軍の高官が次々と粛清されているという。2つの可能性がある。習主席が猜疑心から自ら選んだ人物を粛清している可能性がある。習主席の敵対者が習主席の側近を排除している可能性。軍に対する支配力が弱まっている可能性がある。共産党指導部の人事についても入替えが伝えられている。中央統一戦線工作部長の石泰峰氏と中央組織部長の李幹傑氏の役職が入れ替わった。サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、政治局員同士の職の交換は前例がないという。石泰峰氏は胡錦濤前首席に長く使えた経験がある。李幹傑氏は習主席が卒業した清華大閥であり習氏に信頼が厚い。李幹傑氏の事実上の降格とみられる。BRICS首脳会議を欠席した習氏。体調が悪い可能性もある。BRICSに中国の影響力をアピールするいい機会だった。軍の内部の変化が大きい。制服組の半分が失脚している。習近平国家主席に近いと思われていた人たちが失脚。軍の関連の企業の汚職も深刻だ。権力争いも激しくなった。習近平国家主席は自分に近い人達を放置することができなくなっている可能性がある。独裁者として猜疑心が生まれてしまったのかもしれない。
汚職の取り締まりを習氏は続けてきたが、自ら幹部を処分したのか?習氏と遠い勢力が処分したのか。派閥の作り方があり、清華大の閥もあり、福建閥もある。習近平氏の政策をよしと思っていない人たちも少なくない。習近平国家主席は72歳。中室さんは、権力の集中が有効な経済政策を打てていない状況を国民はどう見ているのか。国民は不審の目を向けているだろう。柳澤さんは、中国では集団指導体制をとってきたが習近平国家主席は一強体制だ。一強体制のほころびが出てきているのではないか。習近平国家主席自身が、漏らしているのではないか。情報の出し方にも駆け引きもある。習近平国家主席にとっては不利な情報が漏れている。判断は難しい状況だ。一強体制に歯止めがかかる可能性もある。中国共産党の指導部が新機関設立を審議しているという。党中央政治局会議で、党中央の調整期間運営に関する新しい規定について審議された。遠くない時期に制定されるのは確実だという。規定の対象は「党の調整期間」だ。新規定では統括する役割をになう新たな機関を設置。より効率的な指導と調整を実施するという。権限を逸脱しないこと。これまでに越権行為などがあったことを示唆している。時事通信は、調整期間を使った習近平主席の個人独裁志向に事実上の歯止めをかけるものだと報じている。
習近平主席とライバル関係にある人たちにも注目が集まる。人民日報は、李克強前首相は、2023年に68歳で死去。生誕70年に合わせ、功績を称賛する論文を掲載した。胡錦濤前首席の後継者と言われていた。2013年には首相に就任。習氏が権力集中を強め存在感が低下した。論文では李克強同志は党の集団指導を堅持し異なる意見もよく聞いたという。習主席との違いを述べているようにも受け取れる。現在、多くの政策がほころびを見せているということだろう。集団指導体制は、トップの党でいろんな意見を出し合っていた。いまはもう声が出せない状況だ。人民日報の載ったことは驚きだ。李克強氏の亡くなり方は不思議だ。ホテルのプールで泳いでいるときに亡くなっていた。習近平氏が中国に貧困問題はないと言うと、李克強氏はまだ6億人以上が貧困ライン以下で生活していると述べた。異を唱える人たちはどんな人たちなのか。一旦引退された方々が声を出している可能性がある。胡錦濤前首席は全人代で何か言おうとして、退席させられた。習近平主席が持っていた人事名簿は、もう一冊あったという。胡錦濤氏は裏切られた気持ちになったのだろうと伝えられている。習近平氏の一強体制が不満につながっている。現在、指導体制を見直すべきだという声が上がってきている。権力闘争は激しい。どれくらい習近平に圧力をかける側が力を持てるか。新しい機関は責任主体が明確ではない。一強体制が続くかはわからない。毛沢東一強体制のときに、何千万人が餓死していた。深刻な事態だった。


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