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“紀州のドンファン”と呼ばれた資産家男性を殺害した罪などに問われた元妻の被告に和歌山地裁は無罪を言い渡した。無罪を言い渡された被告は無罪を言い渡されると顔を伏せハンカチで涙を拭った。被告は2018年、和歌山・田辺市の自宅で元夫で会社社長の男性に致死量を超える覚醒剤を摂取させ殺害した罪に問われていた。これまでの裁判で被告は「私は社長を殺していない」と無罪を主張。検察は「財産目当ての犯行で覚醒剤を摂取させることができたのは被告以外にいない」と無期懲役を求刑していた。判決で和歌山地裁は「多額の遺産など動機となりうる疑わしい事情はあるものの覚醒剤を摂取させたと推認することはできず、男性が誤って致死量を摂取した可能性は否定できない」と無罪を言い渡した。裁判後も被告に笑顔はなく、法廷を出ていく裁判長に一礼し、自らもまっすぐ前を向いて法廷を後にした。