NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
G7の外相会合が開かれているカナダ・ケベック州からワシントン支局・戸川武が中継。G7が一枚岩になっているとは言えないのが現状。ロシアによる軍事侵攻の責任を追及し非難するヨーロッパに対し、アメリカは“まずはロシアを交渉のテーブルに”つかせる事を優先し、ロシア側の過度な反発を招く対応をとらない構え。また、ロシアの再侵攻を防ぐウクライナの安全の保障を巡っても、アメリカとヨーロッパがどう関わるか溝があるものと見られる。ドイツ・ベアボック外相は記者団に対し「意見の違いを話し合う事も重要だ」と述べ、隔たりがある事を認めつつもG7として一致点を見いだす姿勢を強調。G7はロシアがどこまで停戦に応じる気があるのか、その本気度を見極めようとしている。G7外相会合に参加しているEU・カラス上級代表はメディアの取材に対し「ロシアは停戦に条件をつけるべきではない。我々は断固とした態度をとるべきだ」と述べ、ロシア側を牽制していた。イタリア・タヤーニ外相はNHK等の取材に対し「目標を達成する為に協議を重ねなければならない」と述べており、G7として停戦実現に向け議論を深めたい考えを示した。今回の会合を通して、ロシアに対してどこまで結束したメッセージを打ち出せるかが焦点となる。