NHKニュース おはよう日本 (ニュース)
一方ロシアでは、トランプ大統領の登場で停戦に向けた交渉開始への機運が高まったとしてロシアの人たちは心の底では大いに歓迎しているとみられる。ロシアでは軍事侵攻で多くの死傷者が出ている現状に恐怖や疑問を抱いても反対の声を上げられないためトランプ大統領に現状打開の希望を抱いているといえる。しかしその後、トランプ大統領がウクライナに対し鉱物資源の権益をめぐって取り引きを迫る姿から「強欲なアメリカの本質は変わっていない」といった意見もある。モスクワの西側外交筋は「ロシア側は戦争継続の能力を失っておらず時間はロシアに味方する」と指摘している。プーチン政権はアメリカとウクライナの関係がぎくしゃくしているのを横目に今もウクライナ東部で地上戦を続けている。ウクライナに占領地があることを踏まえ、強気の立場で停戦交渉に向けて要求を最大限に認めさせるため攻勢を強めるとみられる。