NHKスペシャル ヒューマンエイジ 人間の時代 第2集 戦争 なぜ殺し合うのか
NPO法人「REALs」の瀬谷理事長は南スーダンでもあらゆるレベルの争いがコミュニティで起きてるが共存できる仕組みを作ることは可能、南スーダンでは食料が足りないことが民族共通の課題なので食料の自給率を高める取り組みをする、協力したほうが生存率が上がる仕組みを作るなどと指摘した。山極所長は地球全体が結束しなければならない環境問題や気候問題がある、歴史的な対立を超えてみんなで解決していく方向に進ませることが戦争を起こさせない貴重な一歩になるなどと指摘した。人間は敵対心を高めてしまう心の特性を乗り越えようと模索し続けてきた。古代エジプトとヒッタイトが争ったカデシュの戦いでは約6万人が激突し両国ともに衰退するという危機に直面する中、世界初の和平条約が結ばれた。遺跡に刻まれた条文には線引きを乗り越えるルールが明文化されている。リベリア内戦で20万人以上が犠牲になったリベリア共和国では、市民が民族や宗教が異なる人達が同じ白いTシャツを着て反戦を訴える運動を始めた。2003年に停戦が成立し、線引きを乗り越えるために元兵士たちの職業訓練に取り組み始めた。多くの市民を奪った兵士を許し、国と立て直す仲間として受け入れた。河江准教授は戦争が起こった後にもう一度戻すシステムを作っていく努力をするべきだと話した。