ザ・ノンフィクション 今晩 泊めてください2 ボクが一生続けたいこと 前編
シュラフ石田さんは夕暮れの路上で、その日泊めてくれる人を探す毎日。この日は大学生のアイミさんの家に泊まらせてもらうことに。アイミさんは朝、バイトに行って帰ってくると朝ご飯まで用意してくれた。交通費はできるだけ切り詰めて気の向くままに全国をさすらっている。
1991年、会社勤めの父のもと千葉に生まれた。高校の頃までは自分を主張するのが苦手なタイプだったそうだ。地元の大学受験に失敗し、1浪して佐賀大学へ。それまでの反動か、在学中は女装アイドルとして活動した時期もある。卒業後に入社した会社でコンビニ店長を2年間勤め、28歳で退職。学生時代の台湾旅行で見知らぬ人の家を泊まり歩いた経験が忘れられず、2019年以来、今のスタイルを貫いている。首に下げたカメラの映像を使ったYouTubeチャンネルは前回の放送を機に登録者が急増。韓国の公共番組が報道番組の特集で取材にやってきた。
石田さんの存在を知る人が増えるにつれて、泊まり方にも微妙な変化が起きている。SNSで連絡を受け泊まるなど、フリップを持つことにこだわりはなくなっているという。最近は求められて泊まることもあるようだ。連絡をくれたのは3人の子を持つお母さん。小さな子供がいる家に泊まるのは珍しいこと。困ったら泊めてくれる家主さんたちの間でも石田さんの変化が話題になった。