俳優・佐藤二朗さん“知られざる顔”に迫る

2026年5月21日放送 7:30 - 7:38 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 (ニュース )

今年57歳を迎えた俳優の佐藤二朗さん。注目を集めたのが映画「爆弾」。変幻自在な謎の男を演じ、今年始めて日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。今だに街行く人とかに褒められるという。コミカルな役からシリアスな役まで個性豊かに演じる。今回の受賞を特に喜んでくれたのは無名時代を知る人達だった。ここに至るまでにあったのは長い下積み時代。佐藤さんは小学生の頃、学芸会で自分の演技を喜んでもらえたことから俳優を目指すようになった。しかし大学卒業すると俳優を諦め大手企業に就職。当時“新卒絶対”の時代だったため、就職せずに劇団に入ってバイトしながら役者を目指す勇気もなかったという。“本当にこのままでいいのか”と入社式当日、社員寮に荷物を預けたまま実家に帰ってしまったという。去年亡くなった父がその時だけ「なんで1日で辞めるような会社に入ったんだ」と半泣きで言われて本当に申し訳なかったという。俳優を諦めきれず繰り返しオーディションを受けるが、目が出ないまま営業の仕事をしながら俳優を続けた。多くの人に俳優・佐藤二朗が知られるようになったのは40代の頃。コミカルな演技で人気を集めるようになっていった。大河ドラマでも独特の演技で存在感を見せていた。もう一つの顔は脚本家で、そのアイデアを綴ったノートを持ってきてくれた。佐藤さんが脚本を手掛ける最新作の映画では、目に見えない凶器を手にした主人公が殺戮を繰り返していく狂気を描いた作品。佐藤さんは、圧倒的な人間の闇も映画だからこそ表現できると改めて日本映画の可能性を信じているという。今年の日本アカデミー賞授賞式で語ったのも日本映画への愛。「ピンポン玉みたいな20代があるから今がある。何回諦めてもいいからたくさんくよくよして前を向いてほしい」などと話した。佐藤さんをずっと支えてきた言葉は、9歳の時に父がかけてくれた言葉で「悩む子ほどよく育つ」。


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