グッド!モーニング もっと知りたい!NEWS
農林水産省は備蓄米の初回の落札が約14万2000トンであったと発表した。9割以上が落札され、落札価格の加重平均は消費税抜きで60kgあたり2万1217円だった。落札価格について専門家は「妥当な水準」と述べた。集荷業者が落札した備蓄米は卸売業者を経由して今月下旬以降に小売店などに渡る見込み。都内のスーパーでは特売品以外の米の価格は5kgで4000円以上。全国的に見てもスーパーでの平均価格は今月2日までの1週間で5kgあたり3952円となっていて高止まりが続いている。備蓄米の流通で米の価格はどの程度下がるのか。専門家は「4月上旬には3800円ぐらいまで下がるのではないか。5月以降は5kgあたり3600円程度まで下回る可能性がある」と述べた。備蓄米がスムーズに市場に流通すれば数百円の値下がりが見込まれる。しかし専門家は「備蓄米の売り渡し時期が3月半ば。運送ドライバーが不足する時期で流通コストが上がってしまい、小売り価格に転嫁される可能性が懸念される。また備蓄米の倉庫は東日本に偏っており、東日本より西日本の方が割高になってしまう」と語った。2回目の入札は今月中に行われる予定で、来週申し込みを開始するとのこと。