バース・デイ バース・デイ
武尊は学生時代楽器をたしなみ、この日は楽器店で楽器をみにきていた。リングにあがれば、容赦なくせめる。真っ向から打ち合うスタイルでK- 1では27戦無敗。史上初の3階級王者に輝いた。格闘技界屈指の人気をほこり、象徴的存在となった武尊。2023年に新たな挑戦を決断。それが世界の強豪が集うONE Championshipげの挑戦。ONEは、アジア最大級の格闘技団体で150カ国以上で放送。武尊は参戦した理由には2022年に那須川天心と武尊が相対したTHE MATCH 2022。当時、別の団体で無敗を誇った二人。武尊はこの大舞台で10年ぶりに敗北。 那須川天心はこの試合を最後にボクシングに転向。リベンジの機会を失った武尊に火をつけたのはONEのムエタイ王者のロッタン・ジットムアンノン。異次元の打たれ強さからアイアンマンと称される。かつては那須川天心と判定にもつれる互角の戦いに。
そこで武尊はロッタンと戦うために移籍を決意。その初戦でロッタンとのカードが組まれた。武尊もこの一戦にむけて過去最高の仕上がりに。しかし試合の3週間前にロッタンが毛がで大会を欠場。その代役となったのがONEキックボクシング王者のスーパーレック・キアトモー9。対戦相手の変更を受け入れてデビュー戦へ。その試合では必要に打ち込まれる破壊力抜群のローキック。試合に敗れた武尊は、試合中に膝の骨折と腿の筋を断裂。当時32歳でキャリアが終わったかのように思えた。しかし、敗戦から7ヶ月で、武尊はロサンゼルスにいた。その心は折れず、ロッタン選手と戦いたいという思いに溢れているという。小学2年生で空手を始めた武尊は、テレビでみたK-1に憧れ、17歳でキックボクシングの道へ。夢は、K-1王者。働きながら格闘技に打ち込んだ。周囲を圧倒するトレーニング量で退路など考えていなかった。今もハングリー精神はかわらない。再起にむけてロサンゼルスでトレーニングの日々を過ごす。コンディション管理にも気を使い、ハードな練習あとにも自炊にこだわる。