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PFAS暫定目標値を超えている地点は全国111。静岡市清水区では去年井戸水や用水路から高濃度のPFASが検出された。発生源について市長は「ある工場がかつてPFASを使っていた。その周辺から基準値の200倍を超えるPFASが検出された」と話した。鎌ヶ谷市は市内にある井戸241か所を調査し70か所で暫定目標値を超えた。基準値を超えた井戸の使用者は市から助成金が支援される。政府は全国1万2000か所の水道施設に調査を要請した。
PFASは有機フッ素化合物の総称で水や油をはじくなどの性質がありフライパンのコーティングなどに使われてきた。PFASのうちPFOSやPFOAなど一部の物質は有毒性が指摘され、自然界で分解されにくく摂取すると体内に蓄積されやすい。WHOはPFOAを発がん性があるに分類した。PFASは出生時の体重低下やコレステロール値の増は否定できず、発がん性の証拠は限定的。
岡山県吉備中央町では希望した住民にPFASの血中濃度検査を行った。全国初公費での実施である。去年浄水場の水からPFASが検出されていたことが発覚した。町は飲料水として使用を認めたが保健所が緊急対応の必要性を指摘し水道水を飲まないよう約500世帯に通知した。取水源を別のダムに変更したが少なくとも3年間PFASが混入した水道水を供給した。去年住民が自主的に血液検査を行いPFASの血中濃度が全員は環境省が定めた平均を超えた。取水源のダム上流付近に大量の使用済み活性炭があり暫定目標値の9万倍の値が検出された。
東京都によると、豪雨で横田基地からPFASを含む泡消火剤が残留した水が地上に溢れ出し雨水排水溝に流入し施設外に出た可能性が高い。横田基地でPFASを含んだ泡消火剤が少なくとも3回漏出している。先週東京都と周辺自治体は住民の不安を払拭するため漏出した状況や公共用水域への影響など東京都と周辺自治体に現地で説明するよう米軍と防衛省に要請した。横田基地がある多摩地域は水道水に使われていた一部の水源井戸でPFASが検出され水源井戸43か所がPFASを理由に運用を停止した。専門からは多摩地域の住民に血液検査を実施し健康被害リスクが高まるとされるアメリカの指針数値を365人上回った。
静岡市と山梨県の企業が連携しPFASを約9割以上取り除く実験に成功した。今後は取り除いたPFASを無害化する技術の実証実験を進める方針。