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米国・ニューヨークで5日、マンハッタン中心部に乗り入れる車両に対する「渋滞税」の徴収が始まった。全米初の取り組みで、渋滞の緩和と大気汚染の改善が狙い。ニューヨーク・マンハッタンの目抜き通り「5番街」にも新たにカメラ付きの装置が設置され、この下を通るだけで渋滞税が徴収されるという。全米初となる「渋滞税」は、タイムズスクエアやウォール街などを含むマンハッタン中心部に乗り入れる車両が対象で、日中、乗用車からは9ドル、日本円でおよそ1400円が徴収される。慢性的な渋滞の緩和と大気汚染の改善が狙いで、税収入は地下鉄などの公共交通機関の改修に充てられるという。ニューヨーク市民は「私たちはすでに多くの税金を払っているので、これ以上、課税するのは無理があると思う」と話す。渋滞税によって、流入する車の台数は10〜15%減少する見込みだという。ただ、トランプ次期大統領は「雇用に打撃を与え、企業が逃げ出す」と反発していて、就任後に撤廃を試みる可能性もある。