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会合終了後に会見を開いたFRBのパウエル議長は「経済が好調なので政策スタンスの調整を急ぐ必要はない。利下げをすぐに行う状況に奈々い」とした。FRBは声明で、「経済活動は底堅いペースで拡大し、失業率もこの数カ月間は低い水準」とした上で、インフレ率については「幾分高い状況が続いている」と指摘した。インフレについてはこれまで記されていた「2%の物価目標に向かって進展している」との文言が削除され、再加速への警戒感を示した形となった。そして利下げを見送り、全会一致で政策金利を据え置くことを決定した。据え置きは去年7月以来4会合ぶりで、政策金利は4.25%~4.5%の幅のまま。また、パウエル議長はトランプ大統領が掲げる関税引き上げ・減税などが物価を上昇させる可能性について「何が起こるか分からない。経済への影響を評価し始める前にこれらの政策が明確になる必要がある。注意深く見守っていく」と述べた。そのトランプ大統領はFRBの発表の約2時間後、「パウエル議長とFRBがインフレを抑え込むのに失敗した」と批判する内容を自身のSNSに投稿し、自らの政策でインフレを抑え込む考えを改めて強調した。