医療機関で広がる 画像診断AI 海外進出が加速

2025年8月19日放送 22:07 - 22:13 テレビ東京
ワールドビジネスサテライト (ニュース)

医療機関などで行う検診がAIによって大きな進化をみせている。患者のエコー画像やレントゲン写真などのデータを学習させたAIが医師の診断をサポートし、病気の早期発見などにつながっている。画像診断AIを武器に今、海外に進出する動きが加速。
東京都新宿区「慶応義塾大学病院」できょう、AIを使った新たな乳がん検診システム「Smaopi」が発表された。慶応大学医学部とスタートアップ企業「スマートオピニオン」が開発。慶応義塾大学医学部乳腺外科の林田哲教授は「全国、津々浦々、同じ高い精度で検診を受けられるようになれば」などとコメント。年間約10万人が罹患する乳がんの早期発見は、医師や検査技師の経験値に左右されるのが実情。Smaopiを使うことで約90%の確率で正しく診断することができる。スマートオピニオンはこのAIシステムを海外で売ることを目指して、アメリカでの承認を得る準備を進めている。山並憲司社長は「AIを組み合わせることによって、その国々の女性の健康がより良くなればいいな」などとコメント。
横浜市にある「横浜ベイクォーター 内科・消化器内視鏡クリニック 横浜駅院」ではレントゲン検査のサポートにAIを活用。鈴木謙一院長はレントゲン画像中、気胸の疑いがある部分を指して「AIが自動で診断して画像を検出する」などとコメント。現在、国内では1000以上の医療機関がこのAIシステムを導入していて、業務の効率化や医師の負担軽減につながっている。東京都千代田区「エルピクセル」は、このAIシステムを海外で展開。東京大学発のAIスタートアップ企業だ。タイへ本格進出するため現地にいる医師との打ち合わせでは、実証実験に関わるカリフォルニア大学の吉岡大名誉教授が「AIのシステムを一緒に導入することでバンコクが結核患者の統計や管理などをしやすいんじゃないか」などとコメント。タイは結核の人口あたりの患者数が最も多い高蔓延国の一つで、2023年には約7万人が結核にかかっている。エルピクセルは現地の大学などと連携し4月にバンコクで実証実験を開始。レントゲン検査ができるバスにエルピクセルのAIを搭載し、結核の検査を行った。AIが異常をいち早く検知することで感染者の特定につなげる。エルピクセルのAIシステムは、現在、ベトナム、フィリピン、インドネシアでも薬事承認を得ていて、今後は日本で蓄積したデータなどを活用し海外進出を加速させたい考え。鎌田富久社長は「日本の医療の高度さが優位性になっている」などとコメント。


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