ワールドビジネスサテライト (ニュース)
台湾TSMCの決算。売上高は1年前に比べて39%増え7596億台湾ドル(およそ3兆5000億円)だった。純利益も54.2%増え、3252億台湾ドルだった。共に四半期ベースで過去最高。スマートフォンやAI向けの半導体の販売が好調で3四半期連続の増収増益となった。半導体業界をめぐっては昨日、オランダの半導体製造装置大手、ASMLホールディングスによる業績見通しの下方修正で業界の先行きに対する懸念が広がっていた。TSMC・魏哲家CEOは会見でAIについて「需要は本物だ」として今後、何年も続くとの認識を示した。10月から12月期の売上高も四半期ベースで過去最高を更新すると見込んでいる。TSMCは米中の分断が進むのを背景に生産拠点を分散化。米国やドイツで工場の建設計画が進んでいるほか日本では直近で熊本の第1工場が年内に量産を開始し来年初めに第2工場の建設が始まる予定。魏CEOは「台湾の工場と同水準の品質を提供できるだろう」と強調した。