箱根駅伝“絆の物語” 箱根駅伝 絆の物語
前回の箱根駅伝、エントリー選手の中で唯一の石川県出身者だった城西大学・久保出雄太選手。どんな時でも前向きにいられたのは恩師の存在があった。石川県加賀市出身の久保出選手は兄の影響で中高サッカー部。しかし高校2年の時に陸上部に転部し新たな夢を持った。箱根駅伝を観た時にユニフォームをかっこいいと感じた城西大学へ。しかし誰でも入部できるわけではなく、久保出選手は同好会へ入部。鍛錬を重ね監督の授業をとるなどし関係を作った。秋から駅伝部の練習に参加。5000mの自己記録を30秒短縮、2年時に駅伝部への入部が決まった。櫛部監督は久保出選手の熱量に驚いたという。2年の秋には箱根駅伝の予選会に。3年時にはついに箱根駅伝出場を決めた。しかし、1月1日に発生した能登半島地震。久保出選手の心は大きく揺れた。櫛部監督は久保出選手へ「お前の走りで石川県を盛り上げるしかない」と伝えた。区間13位という結果だったが、来年は区間賞を目指すとし、2大会で主要区間を任された久保出選手。今やチームになくてはならない存在となった。集大成の箱根は監督への感謝の走りを見せる。