BREAK〜一流が迫る、アスリートの真実〜 (BREAK〜一流が迫る、アスリートの真実〜)
陸上100mの日本記録保持者・山縣亮太(34)は今年4月から新たなチャレンジを始めた。現役選手でありながら慶應義塾大学の専任講師に就任。自身が培ってきた走りの技術を学生に伝えている。研究をしていくことも競技力向上のプラスの要因になると思ったという。親交のある同学年の石川佳純が気になっていることを深掘りする。まずは2人がキャリアグラフを描いた。五輪を3回経験するなど共通点の多い2人だが、グラフは重ならなかった。山縣は2002年に10歳で陸上を始め、1年で全国8位になった。陸上で生きていくと決めたBREAK POINTは高校3年だった2010年。成年カテゴリとほぼ同じ10秒30・10秒34・10秒35のタイムを立て続けに記録した。それから2年後のロンドン五輪に出場。当時の日本人五輪最速10秒07を記録して一気にブレークしたが、グラフは翌年から下がっていく。2013年の織田幹雄記念で当時17歳だった桐生祥秀が日本歴代2位の10秒01を記録。2人のライバル関係が始まった。山縣が自己ベストを出せば、桐生がすぐに塗り替える。先に9秒台を出したのは桐生だった。すごく成長させてもらった相手と振り返る。山縣は2021年の布勢スプリントで9秒95の日本新記録を出した。石川は2017年の全日本選手権で平野美宇、2018年に伊藤美誠に敗れてグラフが急降下。年下の選手に負けたのがショックで東京五輪に出場できずにキャリアが終わってしまう恐怖があったという。挫折を乗り越えた石川は東京五輪に出場して女子団体3大会連続となるメダルを獲得した。
