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お米の品薄は解消されつつあるのに値段が高いままなのはなぜか取材した。東京・板橋区のマルヤス高島平店では5kgのあきたこまちが3000円超えに。農林水産省によると先月末時点の新米の販売価格は60kg当たり2万2700円と去年9月と比べ。実際、首都圏のスーパーなど6社に聞くと新米5kg当たりの価格は全ての店で3000円を超え去年より高値に。中には去年より2倍近く高くなったというスーパーも。東京・中野区の精米店でも去年より3〜4割ほど高い3750円で販売されている。6人の子供がいる一家にとっては死活問題。キッチン谷沢スタッフ、マルヤス運営会社・松井順子共同代表のコメント。宮城・亘理町の米農家を取材すると卸売業者から個人の飲食店までさまざまなところから新規の問い合わせが殺到していた。高値の背景にあるのは変化した販売ルート。米の買い付けの大半は農家から農協が買い上げ更に卸売業者や小売店などを通じ食卓に並ぶ。しかし、米不足に不安を抱える卸売業者などが農家と直接交渉。農協よりも高値で買い取り結果、農協が買い取れる量が減り通常ルートよりも高値となる米の奪い合いが起きているという。きょう行われた農水省の会議では今年の米の生産量が需要を上回り品薄は防げるとの見通しが発表された。ただ、需要が高まれば再び高値が続きかねないとの指摘も出ている。