日曜討論 (日曜討論)
地域による“医師の偏在”について。地域の医師不足が深刻化している。島根県・済生会江津総合病院では常勤医は半数以下の12人に減少。18ある診療科の維持が難しい状況となっている。医師の数の推移は増加しているが、都道府県別で見ると都市部では高いが地方部では低くなっている。最も高い東京と最も低い岩手では2倍近くの差がある。秋田の小野医師は20間の主な仕事は医師の確保だったと語る。また病院長である小野氏自ら当直などを行っているという。太田圭洋氏によると、同じ愛知県でも名古屋とその他の地域では大きな差がある。中村秀一氏によると医師の自由に開業できることが古くからの要因だったと指摘。また西高東低の傾向は医学部の数が西に集中していたことが大きい。伊藤由希子氏は、専門的な医療より総合的な医療が求められているのにも関わらず、同時に医療の発達と共に専門的な医療へのニーズも高まっている。2つの分野は分けて配置するべきと指摘した。