NHKスペシャル ドキュメント 医療限界社会 追いつめられた病院で
佐々木さんたちは、救急を担う医師を新たに確保するための働きかけをしていた。皮膚科の常勤医として採用することになった医師との面談では、病院の実情を説明しできる範囲で救急に対応してほしいと伝えた。救急を担える医師が限られる中、負担は若手に集中していた。循環器内科の常勤医として働く30代の山口さんは、前日の夜から救急対応にあたったあとそのまま勤務を続けていた。一定期間地域医療に携わる制度を使って働いてきたが、ここで専門性を磨くのは難しいと考え、山口さんはこの春に家族が待つ松江市に病院に移ることを決めた。看護師の池内さんは、神経の難病で意思表示が難しい患者の喉に、医師が器具を交換した際にできたとみられる内出血を見つけた。池内さん、これっておかしいだろっていうのはきちんと言わないと本当に安全な医療を提供できる病院にはならないと話した。
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