news every. (ニュース)
人気声優たちが声を上げ話題になっている啓発動画“NOMORE無断生成AI”。有志の会のメンバーである声優・梶裕貴さんが現在問題となっているAIを使った声の無断利用について思いを明かした。現在SNSには「#歌わせてみた」などの動画が数多く公開されており、これらはAIに声優たちの声を学習させアニメキャラなどに作品と無関係の曲を歌わせている。去年12月から3ヶ月間行われた調査では、無断で生成された動画は3カ月で270件で声を使われた声優は267人にのぼるという。この問題に山寺宏一さんら26人の声優有志の会が声をあげ活動している。梶さんは「歌った記憶のないものだったりが自分の声で再現されているというのがやっぱり不気味だなと。一人一人がリスペクトをもって作品をつくるからこそ人の心に届くものが生まれるんだと思う」「ルールを守れていないのはエンタメとは呼べない」などとコメントした。ただ、AIについては使い方さえ間違えなければこれからの未来を良くしていくものばかりだなどと可能性も感じているといい、自身もAI音声合成ソフト「梵そよぎ」を開発している。梶さんは「無断生成されたものが良くないものだという認識に捉えてもらえるきっかけになるのかなという思いはある」と話している。今後は法整備を急ぎ、一人一人の意識が大切だと話した。