情報ライブ ミヤネ屋 (ニュース)
新年を迎えるにあたり、文書で感想を寄せられた天皇陛下。自然災害や物価上昇などで苦労した人を案じるとともに、「ことしは戦後80年の節目を迎えます。終戦以来、人々のたゆみない努力により、今日のわが国の平和と繁栄が築き上げられた一方で、現在も戦争や紛争により、世界各地で多くの人の命が失われていることに、深い悲しみを覚えます」。天皇皇后両陛下にとって、即位後初めて迎えられる戦後の大きな節目。去年の英国訪問前、陛下は会見で「私と雅子は戦後生まれであり、戦争を体験していないが、亡くなられた方々や、苦しく悲しい思いをされた方々のことを忘れずに、過去の歴史に対する理解を深め、平和を愛する心を育んでいくことが大切ではないかと思います」。戦争体験者でもある上皇ご夫妻は、天皇皇后両陛下の時代、慰霊の旅として節目の年に広島、長崎、沖縄をはじめ、サイパンやパラオなど、海外にも出向き、戦没者や遺族と向き合い、慰霊を重ねてこられた。関係者によると、天皇皇后両陛下はことし、広島、長崎、沖縄を訪れ、慰霊される方向で検討が進められているという。また、ことしは阪神淡路大震災から30年。皇太子の時代から節目の式典に出席されている両陛下は、その後の東日本大震災や能登半島地震などでも被災地への見舞いを重ね、人々の心に寄り添い、復旧復興と明るい未来を願われてきた。