ニュースウオッチ9 (ニュース)
衆院本会議で野党側が提出した委員長の解任決議案が審議された。立憲民主党などは先週、ガソリン税の暫定税率を来月廃止する法案を提出。与党側が審議入りに難色を示したため、保安を審議する委員会の自民党・井林委員長の解任決議案を提出。採決の結果、野党側の賛成多数で可決された。後任には立憲民主党の阿久津幸彦氏が選ばれた。野党側は法案審議を進めたい考えだが、会期末が迫り参院では与党側が過半数を確保していることから法案成立の見通しは立っていない。
法案が成立が見通せないのはこの他にも。企業・団体献金の扱いを巡って開かれた衆議院特別委の理事懇談会では、自民党が提出した法案と、立憲民主党や日本維新の会などが共同提出した法案の審議が続いているが、今国会での採決を見送り議論を継続することになった。選択的夫婦別姓を巡っては、野党側が提出した3つの法案についていずれも可決の見通しは立っていない。
一方、焦点となっている内閣不信任案の扱いについて、立憲民主党内では「日米交渉などへの影響を考慮して見送るべき」という声が強く、野田代表は日米首脳会談の内容などを見極めて最終的に判断する方針。