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ことし3月、山崎貴監督のゴジラー1.0がアジアの映画として初めてアカデミー賞で視覚効果賞を受賞。それからおよそ半年後の10月14日。ある若者が学生映画の最高峰といわれる学生アカデミー賞で銀賞を受賞。日本初の快挙を達成した。その若者が金森慧さん。過去にはタイムスリップする高校生を描いたSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のロバート・ゼメキス監督なども受賞。アカデミー賞の短編映画部門の選考対象にもなる金森の作品は「Origami」。およそ3分間のCGアニメーション。制作者の金森さんと待ち合わせしたのは東京都千代田区御茶ノ水の複合ビル。その3階と4階にあるデジタルハリウッド大学。プログラミングや音楽制作などデジタルに関わるコンテンツをおよそ1300人の若者たちが日々学んでいる。受賞作品「Origami」は大学の卒業制作。喜びよりも金賞を取れなかった悔しさが勝ったという金森さん。作品の特徴は折り紙のリアルな手折り感。作中で舞うオリジナルキャラクターも実際に折り紙で折ってからCGを制作するというこだわり。キャラクターを折り上げる手順も一切省略することなくCGで再現している。およそ3分間の動画制作に費やした期間は9か月。