TBS NEWS (ニュース)
今年の春闘も好調なスタートとなった。労働団体の連合は今年の春闘で初めての集計結果を発表。定期昇給と基本給を引き上げるベースアップなどを含んだ賃上げ率は平均で5.46%だった。去年の同時期を0.18ポイント上回り、2年連続の5%台。トヨタ自動車や日立製作所、東急などの大企業では好調な業績を背景に満額回答が相次いだ。賃金の伸びが物価の上昇を上回らない状況が続き、去年1年間の実質賃金は3年連続でマイナスに。今年こそ実質賃金はプラス基調に転じるのか。来月値上げされる食品は4000品目にも上る見通しで、まさに値上げラッシュの春が家計を直撃。実質賃金は物価高が落ち着きだす夏ごろになって、ようやくプラスが定着する見通し。ただ、それでもプラス幅は小幅にとどまり、個人消費の回復は限定的だという。