サンデーモーニング (ニュース)
新年度予算案が衆議院を通過。新年度予算案に野党の要求を取り入れて修正したのは29年ぶり。その過程では少数与党の足元を見る野党からさまざまな要求を突きつけられた。維新が求めた高校授業料の支援金のためには1000億円以上を積み増し。国民民主党との協議が不調に終わった年収の壁を巡っても税収が6000億円以上減ることに。予算成立へ向け、大きな関門を突破した石破政権だが、審議が参院に移ると、また新たな争点。がんなどで高額な治療を必要とする患者の自己負担を抑える高額療養費制度。政府は社会保障費の予算を抑えるため、患者の負担額を引き上げる方針だったが野党側は、100億円ほどの予算組み替えで対応できると訴える。石破総理は引き上げ凍結に応じない姿勢。しかし、与党からも批判。金曜日、医療負担引き上げの見送りを決めた。石破総理の決断が試される課題はこれだけではない。野党が禁止を求める企業団体献金。自民党は禁止には反対し、公開の範囲を広げる法案を提出しているが野党側から続く突き上げ。一方、裏金問題を巡っては先日の参考人聴取で出た新たな証言と、安倍派幹部らの説明との食い違いが明白になり、野党が求める安倍派幹部の参考人招致について公明党も容認するかのような姿勢。自民党内には反発も予想され少数与党による綱渡りの国会運営が続く。