知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜 (知られざるガリバー)
マフラーの製造で高い技術力を誇るフタバ産業。サブマフラーは音を熱エネルギーに変えるグラスウールの特性を活用して消音している。車種によって燃料タンクを避ける様々なパイプの曲げ加工はフタバ産業の最も得意とする技術。パイプの中にマンドレルという型を挿入して、曲げる際の補強をしている。パイプにメインマフラーとサブマフラーを溶接すれば完成。
主力製品のもう一つ、ボディには強度の高い超ハイテン材を使用する。1日に約1万7000個のパーツをプレスしている。硬い素材を曲げると、もとに戻る力が強いため、歪みができやすいという。歪みを軽減するため凹凸をつける。1945年位設立したフタバ産業。設立当時は戦時中に使われていた航空機の材料でパイプ製家具などを手掛けていた。倒産寸前まで追い込まれるが、1950年代に急成長している自動車産業が転機となった。培ったパイプを曲げる技術をマフラーに応用した。フタバ産業が手がけたマフラーはトヨタの車に採用されてロングセラー製品に。