幻の戦闘機「紫電改」が伝える戦争

2025年8月14日放送 11:36 - 11:40 フジテレビ
FNN Live News days 戦後80年 いま、平和ですか

愛媛県・愛南町にある「紫電改展示館」。中央に静かに佇むのが「紫電改」だ。当時の“日本の航空技術の到達点”と言われた最新鋭の戦闘機だった。最大の特徴は「自動空戦フラップ」と呼ばれる装置。旋回する性能を高め、敵の攻撃をかわしやすくした。戦争末期には熟練したパイロットが戦死し、戦闘経験の浅いパイロットが操縦する必要があったためだ。現存する紫電改は世界で4機。国内ではこの1機とされている。もともとは愛媛県沖の海底41mで発見されたものだった。1979年に引き揚げられその後の調査で終戦間際の豊後水道上空でアメリカ軍機と交戦し帰還しなかった6機のうちの1機と判明した。展示館の建て替え工事が進められるなか老朽化した機体を傷めないように移動させるには多額の費用がかかることが分かった。このため愛媛県は先月からクラウドファンディングを開始。今月10日には目標額の3800万円を上回る寄付が集まった。紫電改から平和を願う動きは鹿児島でも進んでいる。阿久根市の沖合200m、水深3mの海に空中戦の末に不時着した「紫電改」が80年間眠ったままになっている。今年4月の調査では両方の翼と2連式の20ミリ機銃が新たに発見された。この紫電改を引き揚げて展示し、戦争を知らない世代に戦争の本当の姿を伝えたいという思いを抱く人たちがことしNPO法人を立ち上げ、今後クラウドファンディングなどで資金を集め戦後80年の今年中に引き揚げ作業を開始したいとしている。


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