心をつなぐ“華やかな”ホワイトボード

2026年7月9日放送 5:19 - 5:24 NHK総合
NHKニュース おはよう日本 (特集)

表面のポケットにはペンと消し布が収納できるホワイトボード。いま全国各地で活用されている。手掛けるのは、小倉北区の生き方のデザイン研究所。製作は10人ほどで分担している。布のカバーを担当しているのは、聴覚障害のある豊田さん。豊田さんが聴力を失ったのは15歳のときだった。病気の治療で使われた薬の副作用とみられている。音のない世界で生活する上で筆談が欠かせず、いつも紙とペンを持ち歩いていたという豊田さん、数十年前に筆談用のホワイトボードを知るも、どれも飾りなどなく無機質なものだったという。そこで思いついたのは、華やかな布のカバーだった。洋裁で生計をたててきた豊田さんは、家にあった布がヒントになった。ミシン歴約70年、手さばきはまさに職人。このボードが広まるきっかけとなったのは、10年前の熊本地震だった。発生から約3週間後、団体の代表が現地に入ると、聴力障害者への支援が行き届いてない現状があった。団体はすぐにボードを現地に届けるプロジェクトを立ち上げた。ボランティアも参加して作られたホワイトボードは、2日間で70個で、現地にすぐに送られた。団体の活動はさらに広まり、西日本豪雨を受けて広島県で作り方を伝えた。一昨年には、修学旅行で北九州を訪れた県外の高校生にもワークショップを開催した。


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