ありえへん∞世界 成田&村上のニッポンの未来を考えまSHOW
成田悠輔が「深刻化するオーバーツーリズム どう対処する?」について解説。オーバーツーリズム とは観光客が局所的に集まり、様々な問題が発生すること。現在、観光客が急増し、京都ではバスやタクシーに外国人観光客が殺到して、地元の人が利用できない。ゴミのポイ捨てや道路への座り込み、列に並ばないなどの弊害がある。人口2000人の町に40万人の観光客が殺到し、無断侵入や無断撮影が横行している。映画スラムダンクの舞台のモデルとなった、江ノ島電鉄の踏切周辺に世界中から観光客や日本人が集まり、交通を妨害している。富士山では軽装や弾丸登山を行う外国人が相次いでいる。
観光施設の強化や混雑対策などのために宿泊税が設けられている。京都市では宿泊料金(1人1泊)が2万円未満だと200円、2万円~5万円未満だと500円、5万円以上だと1000円が徴収されている。温泉の利用には150円の入湯税が設定されている。なお、世界的な観光地では価格を上げて観光客の人数を調整してきた。フランス ヴェルサイユ宮殿の入場料は約3300円。スペイン バルセロナのガウディ建築 サグラダ・ファミリアの入場料は約5600円。一方、金閣寺の参拝料は500円。また、京都などでは宿泊料金が高騰している。コロナ禍に廃業したホテルや公共交通機関も多く、観光客が急増したことで、人手不足やタクシーがつかまらず、バスは地元の人が乗れないほど満員になっている。
昨年8月、厚生労働省が最低賃金を発表。全国平均で時給が過去最大の43円引き上げとなった。しかし、人手不足は解消されていない。タクシー運転手になるためには二種免許が必要だが取得が難しい。そこで普通免許でタクシー運転手になるなど制度の変更やライドシェアの導入などが議論されている。
徳島・祖谷には茅葺屋根の古民家を改装した宿が8棟あり、地域の食材を使った郷土料理や宿からの絶景を楽しめる。多くの観光客が訪れ、集落が活性化している。