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昭和・平成・令和と日本のバレエ界を牽引してきたバレリーナの森下洋子さんは、76歳になった今もトウシューズを履き主役として舞台に立っている。80年前の8月6日、森下さんの祖母と母は広島で被爆した。終戦から3年、広島市内で生まれた森下さんは被爆2世。祖母は爆心地の近くにいたため、体の半分に重い後遺症が残った。原爆病院でひどい火傷や痛みに苦しむ大勢の人を目の当たりにして感じたのは「こんなことがあってはならない」という平和への決意。病気がちだった体を強くするために3歳から始めたバレエがその決意を世界中に伝える手段となった。バレエをとおして平和を伝えたいと今もこれからも平和だからこそ成り立つ舞台で踊り続ける。
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