首都圏ネットワーク (ニュース)
年間3000人近くが亡くなっている子宮けいがんなどを防ぐHPVワクチンについて、先月この番組でお伝えし首都圏ナビでも紹介しているがその続報。このHPVワクチンは2013年に定期接種が始まったが接種後に体の痛みなどを訴える人が相次いだことから一時、積極的な接種の呼びかけが中止され推計260万人以上が接種機会を逃した。おととし、国は有効性と安全性が確認できたとして積極的な呼びかけを再開。この9年間に接種を逃した女性を対象に無料で受けられるキャッチアップ接種を来年3月末まで実施している。HPVワクチンは3回接種を行う必要がある。これまで国はすべての接種を終えるのに6か月かかるとしてきたが今月、最短4か月に縮めることが可能とした。初回の接種を11月末までに済ませれば無料で受けられる期限内に3回の接種を終えられるとして希望者になるべく早く接種を始めるよう呼びかけている。首都圏ナビではHPVワクチンの効果や安全性に関する最新状況を公開しているが、まずは正しい情報を得て接種するかどうか判断してほしいとしている。専門家はこの9年間に接種機会を逃した女性の間ですでに影響が出ていると指摘。NHKではその実態を引き続き取材していく。