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コメの流通を円滑にするために初めて行われる政府の備蓄米の入札が、きょうから始まる。放出される備蓄米は21万トンで、今回は15万トンが対象となる。備蓄米には産地や年産、品種など様々な種類があり、一覧の中から落札したいコメを選ぶ。入札に参加する業者は入札書に申し込む数量と価格を記入し、メールで農林水産省に送る。締め切りはきょう午前10時で、最も高い価格を提示した業者から順番に落札していく。その後、集荷業者に引き渡されて卸などを経て、今月下旬以降にはスーパーの店頭などに並ぶ見通し。米穀安定供給確保支援機構の調査「向こう3か月の米の価格の見通し」によると、生産者や卸売り業者からは、「高くなる」が減り「現時点と同程度」という回答が増えた。専門家の間では、備蓄米の放出によって値下がりするという見方もある。