ワールドビジネスサテライト (ニュース)
横浜港で日本とインドの海上保安機関が合同訓練を実施した。日本側は特殊救難隊がヘリから船に降りて急病人をつり上げる訓練を披露。また、化学防護服をインドの隊員が着用し有毒ガスが充満する船内での対応を確認した。一方インドは船から油が流出した際、汚染エリアの拡大を防ぐオイルフェンスを展開して見せた。2000年から始まった日印の合同訓練は米国とオーストラリアが視察。QUADの枠組みを構成する日米豪印4か国が初めて一堂に会した訓練。こうした連携強化の背景にあるとみられるのが中国の存在。沖縄県の尖閣諸島がある東シナ海やフィリピンなどがある南シナ海では中国当局が活動を活発化させていて周辺国は対応を迫られている。海上保安庁は去年、日米韓3か国で初めての合同訓練を京都で実施。さらに今年度には日米とフィリピンの3か国で合同訓練の実施を調整している。