ワールドビジネスサテライト (ニュース)
日産が5年ぶりにフルモデルチェンジをする「新型ルークス」を披露した。40代を中心とした女性がターゲットで、丸みのあるデザインに柔らかい印象のカラーバリエーションを揃えた。最大の特徴は、運転が苦手な女性を意識した「先進安全技術」。車体の前後と左右のミラーに付けられた4つのカメラ映像を合成し、3D化。直感的に車の周りが確認できるシステムで、日産の軽自動車としては初めて搭載する。反転を狙う理由が、日本の新車販売の4割弱を占める軽自動車市場での苦戦。今年上半期の販売を見ると、ホンダの「NーBOX」を筆頭にスズキやダイハツが多くランクインしているものの、日産は7位に「ルークス」があるのみ(出所:全国軽自動車協会連合会)。さらには中国のEV(電気自動車)大手のBYDも、軽自動車のEVを来年後半に投入すると発表している。中国では開発テスト中とみられる画像も報じられている。日産自動車国内販売担当の杉本全執行職は、「ルークスを皮切りに、日本の事業を立て直していくことにチャンレンジしていきたい」などとコメントした。岡三証券シニアアナリストの成瀬伸弥さんは今回の新型ルークスが次に繋がる重要な一歩だと指摘し、「(リストラなどの)コストを下げた後で売上高を戻していけるのかがポイント」などと語った。
