大下容子ワイド!スクランブル NEWSドリル
広島と長崎に投下された原爆のキノコ雲の上と下にいた2人の人物の孫同士が時代を経て活動を共にしている。それが二重被爆者の山口彊さんの孫・原田小鈴さんと、B29に搭乗していたジェイコブ・ビーザーさんの孫アリ・ビーザーさん。10年以上交流を続けてきた2人はいま、核兵器廃絶という同じ思いを胸に平和活動を行っている。ただ、アリさんは最初からそうした思いを抱いていたのではなくて心情の変化があったという。原田さんとの共著・「キノコ雲」の上と下の物語の中では「小学校の先生が祖父の任務は確かに戦争を終わらせたとみんなに言って誇りを持つように教えられた」と書かれている。アリさん自身もそのように当初は考えていたという。ただ、日本で広島と長崎の被爆者の話を聞き、いまでは「原爆は究極の悪」と思うようになったという。そして、アメリカの若者にも意識の変化がみられるという。アメリカの調査機関「ピュー・リサーチ・センター」では広島・長崎への原爆投下は正当だったのかどうかアメリカの成人に意識調査を行った。これによると2015年の調査では「正当化できる」と回答した人が56%で「正当化できない」の34%を大きく上回っていた。しかし、今年6月の調査では「正当化できる」が35%。また、30歳未満の成人では「正当化できない」という回答が44%を占めた。このことから若者ほど否定的にみていることがうかがえる。同じ世代に伝えたいと平和活動している原田晋之介さんは「今の継承活動というのは主に、被爆二世や被爆三世たちが行っているイメージ。若い時分が伝えることでハードルを低くすることになる。平和活動は誰でもできる」とコメント。若い世代が伝えることの重要さを強調。