ワールドビジネスサテライト (ニュース)
きょうの日経平均株価は半導体株を中心に下落し、下げ幅は一時800円を超えた。ただ終値は4万2000円台を維持していて、この先、高値のさらなる更新を目指せるかが焦点となっている。大和証券がきのう開いたセミナー。緊急と題したそのテーマは「史上最高値の行く末を探る」。トランプ関税の影響で大きく下落する局面がありながらも、アメリカの利下げ観測や日本企業の好業績に支えられ、その後は上昇基調を維持している日経平均株価。先月18日には史上最高値を更新した。セミナーに登壇した坪井さんは、日本株はさらに上昇するとみている。日本株はどこまで上昇するのか。国内の老舗資産運用会社である日興アセットマネジメントがきょう発表したのは、「アモーヴァ・アセットマネジメント」への社名の変更。1959年の設立以来、社名から日興の文字が消えるのは初めて。アモーヴァは、資産運用を意味する「アセットマネジメント」と、動きを意味する「ムーヴ」などを組み合わせた造語。中長期的に強気の見方が示される一方、きょうの日経平均株価は下げ幅が一時800円以上広がる展開になった。先週末に中国のアリババグループが、新たなAI向け半導体を開発したとアメリカメディアが報じたことを受けて、半導体関連株が軒並み売られた。日本株の行方を見通す上で、ニッセイ基礎研究所・井出真吾さんが注目しているのは、来年度の業績予想。今年度の企業業績はトランプ関税の影響で増益が期待できない中、マーケットでは来年度以降の業績に注目が集まり、日経平均の採用銘柄全体では、10%を超える増益が期待できるという。
